REITの魅力~安定したキャッシュフロー~
REITは、原則として開発や販売といったリスクの高い事業は手掛けず、不動産ポートフォリオの管理・運営が主業務ですから、あまり大きな事業リスクを負うことはありません。
したがって、収入のほとんどが賃貸収入によるもので、その分だけREITは、安定したキャッシュフロー(cash flow)を投資家に分配することが可能なのです。
その反面、REITは、開発事業によって得られる利益、いわゆる開発利益を得ることは期待できません。総合デベロッパーは、開発利益が期待できる分だけ、キャッシュフローの成長性により大きな期待が持てますから、投資価値の成長性はREITよりも高いと考えられています。
例えば三井不動産の場合、同社の強みはビル開発やマンション分譲の開発力ですが、その反面、先行投資による借入金が多く、景気動向によって市場の需給関係に左右されやすい事業が中心ともいえます。投資家の中には、三井不動産のビジネススキルには魅力を感じるが、開発リスクをはじめとする事業リスクはとりたくないという人もいるでしょう。
そうした投資家には、三井不動産が保有するビル(たとえば霞ヶ関ビルなど)だけを切り離してプールし、そのポートフォリオのマネジメントを三井不動産、およびそのグループに委託するという方法が適しています。
これが典型的なREITの魅力なのです。このように、不動産の事業リスクを捨てて不動産ポートフォリオのマネジメントだけに専念できるのも、REITの大きな魅力の1つです。